エピソード紹介♡コックの彼の胃袋をわし掴み

エピソード紹介♡コックの彼の胃袋をわし掴み

エピソード紹介♡コックの彼の胃袋をわし掴み

私の母は、私が小さい頃から花嫁修業に専念させてきました。

炊事・家事・洗濯や買い物の仕方や短時間で綺麗に掃除をする方法など、毎日少しずつ少しずつノウハウを教えてくれました。

中学に上がってからは、なんで周りの子はやっていないのに・・とウンザリしていましたが、いざ社会人になり一人暮らしをするようになると、母が教えてくれた事に感謝する場面が沢山ありました。

カフェの出入り口

彼と出会ったのは、勤めている会社の近所にあったカフェ。

彼はそのカフェの店長だったんです。

いつも仕事の休憩時間や終業後にそのカフェに行っては、ほぼ毎回同じ席に座り、読書しながら料理を食べるのが私の一番幸せな時間でした。

カフェで出される料理やデザートはどれも最高に美味しくて、心が満たされるような味をしていました。

初めて会話らしい会話をしたのは、とある日彼が私の注文したデザートを運んで来てくれた時でした。

「こちら、ご注文いただいた〇〇〇〇〇です。」

「あっ、ありがとうございます。」

「それと、こちらは当店からのサービスです。いつもごひいきいただき、有難うございます。」

「えっっ!?あの、いただいていいんですか?」

「はい、是非召し上がってください。」
ハーブティー

そういって出されたのは、メニュー表にも載っていないハーブティーでした。

一口飲むと筆舌しがたいほどの薫り深さが広がって、その日は1日中幸せな気分でいられたくらいです。

それからというものの、カフェに行くと必ず彼がそのハーブティーをサービスしてくれました。

いつの間にか、仕事の日じゃなくてもカフェに通うようになりました。

少しお洒落をして…。

お客さんが少ない時、彼が話し掛けに来てくれるのが嬉しかったからです。

今考えると、その時にはもう好きになっていたのだと思います。

しばらくそんなふうに通い詰める日が続いていたある日、カフェから出た直後に彼が追い掛けてきてくれて、告白されました。

まさか彼も同じ気持ちだったとは思わず、嬉しくて首まで真っ赤になってしまったのを今でも覚えています。

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そしてお付き合いするようになって分かった事は、私が大好きなカフェのメニューは全て彼のオリジナルレシピだという事。

そのメニューを全て一人で作っているという事でした。

確かに彼のカフェには店員が一人しかおらず、その店員さんはいつもホールに居たという事を思い出しました。

私も何かお手伝いが出来ればと思ってはいましたが、私が作れるものは家庭料理と言われているものばかり…。

創作料理が出来るとは思えませんでしたし、商品に出来るような味を出せるとも思えなかったので、その話はせずにお付き合いを続けていました。

ある日、彼が店仕舞いをした後私の家に来てくれた事がありました。

その日は久しぶりに手の凝った料理を作っていた日だったので、彼の口に合うか自信は無かったけどお腹を空かせていた彼に出してみる事に…。

手料理

でも彼が食べて真顔になっている姿を見て、後悔してしまったんです。

(あぁ、出すんじゃなかったなぁ…きっと彼にはあんまりだったよね…)

そう落ち込んでいると、彼が思わぬ言葉をかけてきたんです。

「うっわ……滅茶苦茶美味い……なにこれ、〇〇が作ったの?」

「えっ!?あ、うん、私が作ったの……良かったー、口に合わないのかと思った…」

「いやいやいや、これの味は凄いよ…今までこんなに美味い料理食べた事ない…」

「そんなおだてないでよ~!も~…ありがと!」

「いや、おだてたとかじゃなくって…」

彼は《信じられない…》とでも言いたそうな顔で料理と私を交互に見て、こう続けたんです。

「〇〇……結婚しよ」

「……ん?……ええ!?」

「いや、結婚してください。こんな美味い料理、他の奴に食べさせたくない……〇〇を愛してるのは僕以外居なくていいのに…」

「あ、の…〇〇〇さん…?」

「結婚しよう?これからは僕の為に作って欲しい」

冗談でも何でもなく、彼の表情は実に真剣そのものでした。

まさか私の料理でここまで気に入ってくれるなんて…。

彼の料理の美味しさを知っているので尚更信じられない気持ちでしたが、私は静かに頷きました。

「……うん、〇〇〇さんの為に作りたい…」

「うわ…うっわ!!すっごい嬉しい、ありがとう!!」

まさかカフェを営んでいる彼の胃袋を掴んでしまうとは、夢にも思いませんでしたが、これからは彼の為に家庭の味を極めようと決意した瞬間でもありました♡

料理を教えてくれた母に感謝です。

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